日誌

会議・研修 誠実な生き方


6年生の教室、校長が道徳の授業をしていました。

題材名は「のりづけされた詩」。
黒板には題材名のあとに『誠実な生き方について考えよう』と書かれています。
話の内容は、文集に詩を書くことにした主人公が、他の詩集にあった詩の一部を自分の詩として入れてしまったというもの。そして、そのことを後悔した主人公は担任に打ち明けて、できあがった文集の自分の詩の上に本当の自分の詩をのりづけするのです。

子どもたちは、これまでにごまかしをしたり嘘をついたりした経験が少なからずあります。
だから、主人公の気持ちをしっかり考えられます。
「どうせばれないだろう」
「黙っていれば自分にとって都合がいい」
でも
「後悔するかもしれない」
「ばれたら怒られる」
「正直に言った方が気持ちがすっきりする」……
誰にでもある揺れる気持ちです。

校長は一人一人の学習シートに目を通し、発言をうなずきながら聞いています。
そして、最後にフランスの哲学者アランの『幸福論』から言葉を贈ります。

“私はこういう少年が好きだ。
つまり、困難に打ち勝ちながら、反省し、曲がり角を曲がったときには、まず「ぼくのまちがいだった」と言い、自分の過失をさがし、心から苦しむような少年だ。”

誠実に生きる、誰もがそのように生きたいと願っているはずです。