学校生活

3/12  5年生と6年生の授業から、命と性について学ぶ

5年生理科では、発表会が行われていました。5つの班が人の誕生について、それぞれ興味を持った内容を詳しく調べての発表でした。調べた内容がとても詳しく、お互いに発表を聞き、学び合うこともできました。お母さんからの聞き取りをまとめたものもありました。5つの班、全てが調べたことを模造紙にびっしりと書いてまとめていました。最後の感想発表では、お互いの発表から学んだこと、はじめって知ったこと、お互いのがんばりを評価する感想が発表されました。

人の誕生の学習は、命の尊さや命のつながり、自分の命の大切さなどを学ぶことができる学習です。5年生のまとめにふさわしい学習でした。

 

6年生学活(性に関する指導)では、性の多様性について考える授業でした。最近、メディア等において「LGBT」という言葉をよく聞くようになり、「性的マイノリティ(性的少数者)」に対する社会的関心が高まっています。しかし、根強い偏見や差別があり、苦しんでいる人々がいます。また、体の性と心の性に違和感があることに悩みながら、周囲の心ない好奇の目にさらされて苦しんでいる人々もいます。性的マイノリティに該当する人は、3~8%程度いるとされており、35人学級であれば1~3人程度当事者がいる可能性があるともいわれています。そしてこのような子どもたちは、いじめやからかいの対象となったり、不登校となったり、様々な問題が指摘されています。今日の授業では、多様な性について、正しく知り、多様な性のあり方、問題にについて考えることを通して、互いの個性を尊重し、自分や周りの人の大切さを認められる子どもたちになってほしいという目的を持って行われた授業です。初めて知る内容もありましたが、子どもたちはとても真剣に学んでいました。感想には、「前は男は男らしくなどと思っていたけど、性はいろいろあってよいと思った」「いろいろな性を知って、見た目で判断してはいけないことの重大さをあらためて感じた」「前は見た目で判断していたけど、見た目で判断するのではなく、ちゃんと話を聞いて判断しようと思った。差別はいけない」一人一人の人権を大切にすることや、身近なところから変えていくことなど、自分事として考えた感想もあり、子どもたちが大切なことをしっかりと学んだことがよく分かりました。(板書を参考にされてください)

 

ちょうどこの日、中学校から3人の先生方が授業を見に来られていました。真剣に集中して学ぶ6年生の様子にとても感心しておられました。6年生もまとめにふさわしい、素晴らしい授業でした。