2021年1月の記事一覧
2021年1月18日(月)世界に一つだけの卒業証書
RKK、KKT、熊本日日新聞、朝日新聞、ひこいちテレビ、八代市役所秘書広報課が取材に来られました。和紙という優れた文化に感銘を受けられた韓国のチェ・ヨジュンさんも見学に来られ、体験されました。
熊本日日新聞の記事(1月16日)を紹介します。
宮地小(八代市)の6年生35人が15日、地元の宮地地域に江戸時代から伝わる宮地和紙の卒業証書を作った。「地元の宝」を知る同小の恒例行事。
宮地には400年前、柳川藩から移り住んだ矢壁新左衛門が紙すきの技術を伝えたとされ、宮地和紙は肥後藩の御用紙となった。
この日は新左衛門の子孫で和紙職人、矢壁政幸さん(76)=同市妙見町=が、原料のコウゾの繊維を水に溶かして準備。子どもたちは専用の木枠ですくって前後左右に揺らし、厚さ約0.2ミリに整えた。一人ずつ3回繰り返し、矢壁さんが一枚に重ね合わせた。
明治期、宮地には100人以上の職人がいたが、現在は矢壁さん一人。上田彩澄(うえだ あずみ)さんは「矢壁さんに手伝ってもらって上手にできた。卒業式で受け取るのが楽しみ」と笑顔だった。(益田大也)