渡小学校の歴史

昔の渡小

PTAの思い出

 平成20年度・21年度に教頭を務められた迫田さんから思い出をいただきました。ありがとうございました。

 

PTAの思い出

 平成20年度・21年度 教頭 迫田正純

 「渡小のよい子のみなさーん、今日は、みなさんのためにすっごいゲストが来ておられます。さあ、いったいだれでしょうね。楽しみですね。さあ、ゲストの登場です。それでは、どうぞ!」進行係のアナウンスに続き、ギター演奏による登場曲に乗ってステージに登場したのはミッキーとミニー、続いてリコーダー隊。「ミッキーマウスマーチ」の演奏に始まって、子供達や観客を巻き込んでの「小さな世界」の合唱で盛り上がりました。

 平成20年度の学習発表会で行われたPTA本部役員の皆さんによるパフォーマンスです。私の記憶では、ミッキーとミニーが日當喜代継会長と西林尚賜副会長、ギター演奏が佐々木章好地区委員長、リコーダー隊がその他の本部役員さん方、脚本演出は中村小巻母親部委員長だったと思います。(間違っておりましたら寛大なお心でお許しください。)練習も学校に何回か集まってされました。ご指導はピアノ教室の小川由美先生でした。本部役員さん方のまとまりのよさや、子供達のためにという思いの強さに感心しました。

 この年の4月に私は渡小に赴任したわけですが、4月に渡多目的集会場で開催された歓送迎会では、初対面であるにも関わらず、役員さん方には旧知の仲であるかのように接していただき、一気に緊張がほぐれました。そして5月の役員会は、何と球磨川リバーサイドキャンプ場が会場。会議は手早く済ませ(?)、新旧役員の懇親会に移行しました。球磨川を眺めながらのバーベキューとビールは最高でした。

 PTA行事は毎年充実していました。特筆すべきは、これまで勤務した学校にはなかった独自のユニークな行事がいくつもあったことです。保護者による美化作業はどこの学校でもされていますが、渡小ではそれに加えて「親子ナイター美化作業」を実施されていました。6月に、日中の暑さが和らぐ日没頃から、運動場のナイター照明を点灯しての除草作業は幻想的でさえありました。また、一般的な読み聞かせとは別に、「父親による読み聞かせ」も行われていました。年に1回だけでしたが、本番の1ヶ月前に複数回打合せを行うなどの頑張りようでした。

 郡PTA研究大会参加とは別に、独自のPTA研修旅行も実施されていました。平成20年度の記録を見ると、目的地は鹿児島県で、1日目は当時のNHK大河ドラマの関連で篤姫館の見学をして鹿児島市内のホテル泊、天文館での夕食で楽しいひとときを過ごしました。2日目は霧島市にある嘉例川駅の駅舎見学と嘉例川活性化委員会の方による講話を聴講。そして、鹿児島空港近くのバレルバレー・プラハ&酒匠工房GENにて食事とショッピング、西郷公園での記念撮影。私は研修旅行の企画や添乗員役をさせていただきましたが、参加された役員さん方が大変協力的で、和気あいあいの中、充実した研修となりました。

 一緒にPTA活動をした役員さんにばったり出会うと、当時の記憶がよみがえってきて懐かしさがこみ上げてきます。既に渡小の校舎も他目的集会場もありませんが、役員さん達につくっていただいた「俺は渡小に勤めたんだ」という思い出は、形には残っていなくても私の生きた証です。

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