渡小学校の歴史

昔の渡小

渡小学校区の家庭、地域、学校の絆

 令和2・3年度校長の犬童裕美さんに思い出をいただきました。ありがとうございました。

 

渡小学校区の家庭、地域、学校の絆

 第46代(令和2・3年度)校長犬童 裕美

 私は、令和2、3年度の2年間、渡小学校に勤務させていただきました。渡小学校は、校長として初めて勤務した学校ですので、特に忘れることのできない学校です。赴任した年の7月に豪雨が発生しました。

 渡小学校では、毎年、家庭、地域、学校等が協力し、校内の除草作業が行われてきました。令和2年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月から2か月休校した後、6月に学校を再開しました。6月28日に保護者、学校運営協議会、老人会、職員との合同で除草作業を行い、学校の環境が整備されました。そして、7月3日に授業参観を行い、保護者の方に子供たちが整った環境の中で学習している姿を見ていただきました。その翌日の7月4日に水害が発生しました。整備された校内の環境は、見る影もなくなりました。

 しかし、その後、PTA主催で災害清掃を行い、地域の方、村内外のボランティア団体との協働で、流木等を片付けることができました。清掃後の花壇には地域の方が花を植えてくださいました。また、地域学校協働本部と老人会の主催により、復旧作業が終わった運動場で復興グランドゴルフが行われました。この復興グランドゴルフには、家庭や学校からも呼びかけたことで多くの参加者があり、渡小学校に笑顔があふれました。

 PTAは、全体行事として「絆アルバム」(子供、保護者、職員、地域の方の写真が並んでいます。)を作成し、渡小学校運動場にイルミネーション設置を行いました。どちらも家庭、地域、学校が一体となった取組でした。このような取組を通して、2年の間に、少しずつ復興していきました。 

 渡小学校区は、家庭、地域、学校の絆が強いところであることを実感しました。水害後はこの絆で前に進み、さらに絆が強くなったように思いました。復興には、この家庭、地域、学校の絆が大きく影響していたことに、心から感謝しています。

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