上地区めぐり

上地区めぐり

清水地区 その4


 「春日ぼうふら」を作られていた方が栽培されていた「ふろ豆」という野菜です。実は、とても長く50~60cm位ありました。「三尺豆(さんしゃくまめ」ともよばれ、長いものは約90cmくらいに育つそうです。こんなに長い豆ははじめてみました。
 ここ5年ほど栽培されていなかったそうですが、保管されていたたねを用いたら発芽し、栽培されているそうです。

清水地区 その3


 めずらしい野菜を見つけ、栽培されている方にお聞きしました。かぼちゃのような葉とくきが、納屋全体をおおうように見事に成長していました。 
 「おてもやん」の歌詞にでてくる「春日ぼうふら」だそうです。「春日ぼうふら」とは、かぼちゃの一種ですが、その実は、右の写真のようにヘチマの形のようで、ひょろ長い形をしていました。
 「京野菜」という京都地方の伝統的な野菜は、テレビ等でもよく目にしますが、、「春日ぼうふら」は、「ひご野菜」とよばれる熊本の伝統的な野菜の一つだそうです。

清水地区 その2


 米の収穫が済んでいる水田もありました。(8月10日)
左の写真は、収穫を前にすずめよけのための、鳥の形をした凧のようなものがありました。

清水地区 その1


 清水地区は、戦後入植され、大変な苦労をされて原野の開墾を進められたということでした。はじめの頃は水利が整備されてなく畑地での農作物の栽培をされていたそうです。
 しかし、構造改善事業により区画整理や幸野溝の延長・改修がなされ、現在では右の写真のような広い水田が広がっています。
 左の写真のように公民館にはその開拓の記念碑がありました。

塚脇地区 その5


塚脇公民館の中に、「毘沙門天像」が保管されています。町指定有形文化財だそうです。公民館は、かぎがかかっていて、残念ながら写真にとることができませんでした。
また、公民館の敷地内には立派なイチョウの木ありました。この木も
町指定天然記念物だそうです。

塚脇地区 その4

「お名号さま」
 塚脇地区には、お名号さまと呼ばれる、「南無阿弥陀仏」と書かれた掛け軸があります。
 錦町木上の十日市地区と1年交代で保管されているもので、「自分の地区に保管する際には、地区の代表者の方が迎えに行かれる」ということが現在も行われているとのことでした。そのときは、お寺の住職の方が来られ、地区の人も集まりお経をあげられるそうで、「かくれ念仏」に関係があるということでした。
 残念ながら、写真は撮れませんでした。

学校北側のがけ

  
           (学校の北側の斜面)                         (がけの下の わき水)
 学校の北側の斜面は、かなり高い崖(がけ)になっています。どのようにしてできたのかと以前から疑問に思っていました。
 そこで、地質学に詳しい、あさぎり町の中村富人教育長にうかがいました。
 結論は、学校北側の斜面は、「免田川の河岸段丘崖(かがんだんきゅうがい)」ということでした。河岸段丘は、川の流れる水のはたらきでできるもので、全国いたるところで大なり小なり見られます。
 川の流れる水のはたらきによって川底に砂・土・石などがつもります(たい積)。
その川底のたい積物(たいせきぶつ)が長い年月の間に、大地の動きによって隆起(りゅうき)し地表にあらわれます。何千年、何万年かけて川はさらに川底や川の両側をけずります(侵食)。そうすると、かつての川底のたい積物は、川の流れる水によってけずられて崖や平らな部分ができます。崖の上の平らな部分が河岸段丘、斜面の部分が段丘崖ということです。

 白髪岳から大なり小なりの川が免田川、球磨川に向かって流れていますが、学校から白髪岳の方角は、扇状地(せんじょうち)を形成し、その縁(へり)が学校の北側の崖です。扇状地の縁は、湧水(わきみず)が多くありますが、学校北側の崖の下を見に行くと湧水がたくさん出ていました。とてもきれいな水で、夏は冷たく、冬はあたたかく感じる水だそうです。大地の下を通ることによってろ過されたとてもきれいな水なので、以前はその水を飲む方もおられたということでした。