2021年7月の記事一覧
子どもたちと向き合う
タブレットに触れることが日常になっている毎日ですが、私たち教師もいろいろな使い方ができないかと考えて取り組んでいるところです。タブレットやいろいろな機器を操作しながら授業を組み立ているわけですが、操作することに一生けん命になって、子どもたちの様子が見えなくなっては、本末転倒です。
教師がタブレットを使うことの大きな意味の一つに、手元にタブレットを持つことで、子供ときちんと向き合いながら授業をすすめることができるというメリットがあります。子どもたちの顔や様子を見て、話しかけながらICT機器を使いこなす。その中でより効果のある授業づくりも目指します。毎時間使うというわけではありませんが、必要な時に上手に使いながら、子どもたちと楽しくてわかる授業づくりをしていきたいものです。
※写真は3年生の授業から。手元で操作しながら、電子黒板に問題などを提示しています。
デジタルなまとめ方
6年生の研究授業からの話題です。
GIGAスクールの開始により、タブレットを毎日使うことが実現してきました。特に高学年はこれまでの経験も含めていろいろな活用の幅を少しずつ広げています。
自分で調べたことや考えたことなどをまとめるものとしてもタブレットを使うことは増えています。その良さは必要なものを自由に貼り付け、またその関係を考えながら、大きさを変えたり、並べ方を変えたり、必要のない部分を削除したりとイメージを形にしやすくするものであるということにもあります。
その自由度を生かして、みんなにわかりやすく自分の考えを伝えていく、あるいは納得させる発表をできるようになることは、子どもたちの将来の姿をイメージした時にもとても大切な力です。私たち教師もその姿をイメージしながら、普段の学習の中で子どもたちの使い方を考えていかねばならないと思います。
今日の授業の6年生の姿をスタートにして更にどのような力を育てていく必要があるのか、また6年生になるまでに他の学年でどのようなことをやっていく必要があるのか、授業後の研究会でもいろいろな点から話し合いをしました。
わかりやすい説明の工夫
今日の5年生の算数は、「合同な四角形のかき方」でした。合同な三角形のかき方をもとにして、四角形はどうしたらかけるか考えました。実際にかいてみたあと、そのかきかたを「まず・・・、次に・・・そして・・・・最後に」と順序よく説明するようにしました。
自分の考えはタブレットで、大型テレビに映し出し、みんなにわかりやすいように説明をがんばっていました。
「指でさすだけでなく、マーカーも使ってみるといいよ~」と話したので、次の機会にはそちらも使ってくれるといいな~と思います。
お隣の写真は、3年生。こちらもさし棒を使って、説明がんばってます。でもさし棒使っているのに、言っていることをきちんと「さしていない」のが気をつけるところです。はっきりここ!というところをピタッとさし棒も止めて説明できるといいですね。まださし棒がふらふらさまよってる感じです。ちなみに3年生の内容は「ぼうグラフのかき方の工夫をみつける」ところで、メモリの打ち方や少ないのを「その他でまとめる」ことなどを自分たちで見つけていました。
ちらばりの様子を考える
こちらは6年生の学習から。6年生の算数は今「資料の整理」の学習に入っています。その中で資料のちらばりの様子を表す「ドットプロット」の学習をしました。その際ちらばりの様子を、タブレット内の「ドットプロット」の図を比較しながら、そこにわかりやすく線を入れたり、印を入れたりしながら、気づいたことを発表しあいました。6年生はもうずいぶんタブレットを使い慣れてきているので、言わなくても直線をさっと引いて、それを左右に調節しながら区切りを入れ、考えをまとめていました。
直線をぱっと引いたり、引いた線を自由に調整してわかりやすく示したり、というのはタブレットならでは・・・ですね。