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「水俣に学ぶ肥後っ子教室」での学びを自分事としてとらえ、正しく発信できる子供たちに

6月14日(火)5年生が「水俣に学ぶ肥後っ子教室」で水俣病資料館、水俣病情報センター、熊本県環境センターに行ってきました。

「水俣に学ぶ肥後っ子教室」は、「環境立県くまもと」づくりの担い手である熊本の子供たちに、水俣病への正しい理解を図り、差別や偏見を許さない心情や態度を育むとともに、環境や環境問題への関心を高め、環境保全や環境問題の解決に意欲的に関わろうとする態度や能力を育成することを目的として実施されています。

本校の5年生も次のような内容で事前学習を充実させてきました。

〇「水俣病」についての正しい理解

〇水俣病をめぐる差別や偏見はなぜ起きたのだろう。

〇自分たちの生活と比べて・・・。

〇現地学習で知りたいこと、聞いてみたいこと 等々

午前中は、環境センターで地球温暖化の深刻さ、水環境について学びました。

下の写真は、「せんたく水」「米のとぎ汁」「みそ汁の残り」「お風呂の残り湯」の中から、生活排水としてそのまま流すとどれが一番河川を汚すのかという実験です。子供たちの予想は、せんたく水やお風呂の残り湯が多かったようですが、実験の結果、「米のとぎ汁」や「みそ汁の残り」となりました。逆に言うとそれらは、栄養があるということかも知れません。残さずに食べたり、米のとぎ汁は、花にかけたりと、子供たちは今後の生活につなげてくれることと思います。

水俣病資料館でも事前学習での学びを実際の写真や映像、解説を見て、確かめ、新たな疑問や思いを感じていた子供たちでした。

午後からは、水俣病について語り部の方の講話を聞きました。

講話のはじめに語り部の方から「水俣病についてどんなことを学習してきましたか?」という質問に対し、数名が手を挙げ、自分の言葉でしっかりと伝えている姿に、子供たちの事前学習の充実を感じたところでした。

このあと、子供たちは、「水俣に学ぶ肥後っ子教室」での学びをまとめていきます。まとめていく中で、水俣病をめぐる差別や偏見に出会ったとき、自分がどのように行動するかを考えさせたり、どのような行動で環境保全を行うのか等、自分事としてとらえさせていきたいと思います。

そして、「水俣に学ぶ肥後っ子教室」での学びを正しく発信できる子供たちを育てていきたいと思います。

本日も最後まで観ていただきありがとうございました。