1月6日(金)

<春の七草>

人日(じんじつ)の節句(1月7日)の朝に、7種の野菜(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ)が入った「七草粥」を食べると邪気を払い万病を除くと古くから言い伝えられてきた風習があり、この七草粥に用いる7種の野菜や野草を「春の七草」といいます。本来は旧暦の節句なので、現在の新暦では2月辺りに行われていた行事です。現在の新暦のこの時期ではこの七草を摘むのが実際には時期が早いため、容易ではありません。この七草のうちスズナはカブ、スズシロは大根なので容易に入手できます。セリも元々は野草でしたが、現在は養液栽培された物が通年出回っています。栽培物はぱっと見はミツバと似ていますが、ミツバが葉が3枚なのに対し、セリは5枚なので区別しやすいです。あとは身近に生えている野草ですが、ナズナはぺんぺん草、ゴギョウ(御形)はハハコグサ(母子草)、ハコベラはハコベのことです。注意が必要なのはホトケノザ(仏の座)で、一般的にホトケノザと呼ばれている野草はシソ科の野草であり、別種です。春の七草のホトケノザはコオニタビラコ(小鬼田平子)と呼ばれるキク科の野草です。(出典:旬の食材百科)