い~なだより

1年:道徳研究授業

 1年生で初めて多くの先生方が見に来られる道徳の研究授業がありました。「私たちの道徳」の中の「泳げないりすさん」の教材を使っての授業でした。
 担任の先生が紙芝居でお話をしてくれました。「あひるさん」と「白鳥さん」と「かめさん」と「りすさん」は仲が良く、ある日、「海の向こうの楽しい遊び場がある島に渡って遊ぼう」ということになりました。でも、りすさんだけは「泳げないからだめ」と言われて一緒に遊べませんでした。そこまでお話があると、1年生から口々に「りすさん、かわいそう」「それはだめだ」「いっしょに連れて行ってあげればいいのに」「りすさんを背中に乗せて渡ればいいのに」「泳ぎを教えてあげればいいよ」「ええ~っ!教えても泳げなかったらどうするの?」「そんなに急に覚えられないよ」「かめさんにのせればいいよ」「あひるさんのせなかが大きいからあひるさんがいいよ」「みんなでいかだを作ればいいんじゃないの」と先生が発問するまでもなく、どんどん解決策を言ってくれる子どもたちでした。きっと、困った問題が起きたら、みんなで解決策を考えてくれそうな1年生だなと思ったことでした。
 


先生方は、授業の後、ほのぼのとした気持ちになりました。子どもたちが帰った後、校内研修の中で、この道徳の授業について振り返り、子どもたちの道徳的実践意欲を高めるためにどうすればよかったのか、評価の在り方について、話し合いました。山鹿市教育委員会の指導主事の先生からは「資料の読み取りだけに終わるのではなく、道徳で学んだことをいかに実生活に結び付けて、実践化させるか、児童の発達段階に応じた指導が大切であること、授業の振り返りは大事だが、道徳の評価は1時間1時間ではなく、長いスパンで評価すること」のまとめがありました。