学校生活

涙の卒業式(練習)

世間は新型コロナウイルスの話題で一色です。

とうとう学校現場にも、影響が出ました。

 

首相から全国の公立学校への突然の休校要請。

卒業を目前にした6年生は、不安な気持ちで登校してきました。

 

そんな子どもたちの気持ちを少しでもくもうという思いから、

急遽、6年担任が卒業式の全体練習を前倒しして行うことにしました。

これまでは、各クラスそれぞれに、「お別れの言葉」と歌の簡単な練習はしていました。

本当はまだまだ各クラスでの練習を重ねてから、体育館での合同練習を行う予定でした。

しかし、「もしかしたら今日が万田小での最後の日になるかもしれない。」という思いから、

未完成ではありますが、卒業式(練習)に踏み切ったのです。

 

少しずつ、少しずつ言葉をかみしめるようにお別れの言葉を発していく卒業生たち。

次第に体育館の空気が本番さながらのように静まりかえっていきます。

すると、突然、感極まって、涙で言葉が続けられない子が出現。

そして、その涙は、他の子たちにも伝わっていきます。

「旅立ちの日に・・・」を歌うときには、たくさんの子たちが泣きながら声を出していました。

 

そして、その様子を見守る6年部の先生たち・・・。みんな泣いていました。

 

6年生教室にはそれぞれ「卒業までのカウントダウン」が飾られています。

本当ならば今日は残り「16日」。

しかし、今回の臨時休業のため、大きく削られていきます。

もちろん、これは仕方のないことではあります。

だからこそ、今できることを精一杯頑張ろうとする万田小の卒業生と万田小の先生たち。

そんな思いがたくさんつまった卒業式(練習)でした。

 

最後には、6年生の子どもたちからのサプライズの替え歌のプレゼントがありました。

 

今後どうなるか、まだまだ予断を許さない状況が続きますが、

万田小の6年生たちのおかげで、今日は本当に胸が熱くなりました。

次は、この感動をぜひ保護者の皆様にもお届けしたい。

・・・今はそんな気持ちでいっぱいです。