保健室から

がん教育講演会 ~いのちにありがとう~

 12月23日  月曜日 NPO『いのちをつなぐ会』から、高濱 伸一先生においでいただき、鹿北小5・6年生、鹿北中学校生徒、保護者の皆様を対象として、がん教育講演会を開催いたしました。 

 講師の高濱先生は、平成21年に食道がんと診断されましたが、当時勤務されていた小学校の子どもたちに勇気づけられ、強い意志を持って病気に立ち向かわれました。そして、今日まで多くの講演活動を行ってこられています。
 今年の3月に喉のがんを再発し、声帯を切除され声が出せない状況でしたが、電気式人工喉頭を用いてお話をしてくださいました。何度も何度も練習を重ね、発声できるようになったということです。その声に、その想いに、子どもたちも真剣に聞き入っていました。

 交通事故で最愛の息子さんを亡くされ、ご自身もがんとなり、幾度となく‟いのち”というものに向き合ってこられた高濱先生の言葉は、子どもたちだけでなく、私たち教職員、保護者の琴線にも触れ、涙があふれて止まりませんでした。子どもたちは、『いらないいのちなんて一つもない』こと、そして『夢をあきらめずに持ち続けることの大切さ』を強く感じ取ってくれました。

 今回貴重なご講話をしてくださった高濱先生には、深く感謝申し上げます。子どもたち、そして私たちにとって、一生心に残る宝物ができました。本当にありがとうございました。