日誌

泣く もう一つの卒業式



定年を迎え、この3月をもって教員生活を卒業する職員の「卒業式」をしました。
卒業式と言っても、本当の卒業式の練習のあとのちょっとした時間に、児童全員が書いた手紙と手作りの「卒業証書」を手渡しただけの簡単なものではありましたが…。
それでも、先生はとっても感激し、子どもたちに感謝の気持ちを込めて話をしてくれました。

自分の若い頃の夢は、お嫁さんになることだった。そして、お母さんになることだった。しかし、それがある一冊の本との出会いで先生になろうという夢に変わった。それから一生懸命勉強して先生になれた。でも、先生という仕事は楽なものではなかった。授業や仕事がうまくいかなくて布団の中で泣いた日もたくさんあった。それでも、子どもたちが何かができるようになると、飛び上がるほど嬉しかった。プールで泳げるようになったときなどは、嬉しくてみんなに大声で報告をしに走ったこともあった。こんな素敵な仕事を最後まで続けさせてくれたみんなに心から感謝します。

すごくいい話でした。感動しました。子どもたちも職員もこの話を忘れないでしょうし、忘れてほしくありません。
特に職員は、何をしたくて教職に就いたのか、改めて自分の原点を見つめ直すいい機会にもなりました。
あと数日ありますが、お疲れ様でした。