学校生活

2014年9月の記事一覧

北小に珍しいお客様(アカショウビン)

9月1日(月)。「今日から2学期、子どもたちは元気に来るかな?」と思っているとき、児童昇降口でドアを叩く音がした。時計を見るとちょうど7時。「今日は子どもが来るのが、早いな?」と思いつつ、昇降口の扉の鍵を開けに行くと、だれもいない。扉の下に茶色い毛が落ちているだけ。さては「鳥がガラスに衝突したな」と思いつつ、周りを見渡すが何もいない。職員室に戻ろうとすると、今度は1年教室ベランダで「ドン」と衝突する音がした。ベランダの方を見ると、オレンジ色の鳥が1匹、うずくまっていた。よく見ると、くちばしがヤマセミと同じように長く、赤い色をしている。とっさに、以前、図鑑で見た「アカショウビン」が頭に浮かんだ。意識はあるが脳しんとうを起こしているようで動けない。手に取り運動場の端の木陰に運び、木の根元に置く。そして、職員室に戻り、インターネットでアカショウビンについて調べた。掲載されていた写真と比べると、一目瞭然でくちばしの形や色、体形が合致した。日本には、カワセミ科の鳥はカワセミ、ヤマセミ、アカショウビンの3種しかいないとのこと。相良北小の周辺には、以前からカワセミ、ヤマセミはいたので、アカショウビンを加えると、カワセミ科の鳥の「3種揃い組」である。特にアカショウビンは東南アジアからの渡り鳥で、山奥に生息し、滅多にお目にかかれない鳥である。
  職員朝会後に8時半頃見に行く。木の一番下の小枝にとまっていた。元気が出てきたようだ。近づくと、飛び立った。しかし、20m程飛んで落下した。近づいても動かないので、そのままにしておく。
  始業式後の10時20分頃、見に行く。近づくと何度か飛び立とうとするが、防球ネットが邪魔して飛び立てない。防球ネットから離すために捕まえようとすると、口を大きく開け、威嚇してきた。かまれたが、くちばしは堅くなく、痛くなかった。防球ネットがない場所に移動し、木の根元の木陰に置く。
  お昼前頃、様子を見に行ったときには、いなくなっていた。無事回復して飛び立っていればいいが。
DSC_0011.JPG
DSC_0012.JPG
DSC_1005 - コピー.JPG
DSC_1011 - コピー.JPG