(視点4)人権が尊重される環境づくり

(1) 全校児童による人権標語(「心のきずなを深める月間」の取組として)

(2) 児童主体の「くぎのなかよし宣言」具現化への取組「なかよしの木」

久木野小学校の人権教育のキャッチフレーズ「あったか学校をつくろう」を受け、各学級で「あったか学校にするためには、どんなことをすればいいか」について話し合った。そうしてできたのが「あったかくぎのっこ10」である。 「あったか学校をつくる」という目標のもと、「くぎのなかよし宣言」、めざす児童像「あったかくぎのっこ10」があるというつながりを全校児童が、より深く日常的に意識できるように、可視化された環境設営として、「なかよしの木」を製作した。これまでの友達からの言動で、心があったかくなったことを、葉や花のカードに書いて「なかよしの木」に貼る取組である。

 更に、「なかよしの木」の取組を全校的に推進する役割を教師が務めるのではなく、委員会活動で担うようにした。運営委員会で結成したプロジェクトチームの子ども達がシナリオを創作し、「なかよしの木は、今、心が寒いと言っています。僕たちで温かい言葉をたくさん投げかけて、なかよしの木の心を温かくしてあげましょう」と全校児童に呼びかけた。この劇が全児童にインパクトを与え、「なかよしの木」の取組は教師の手から児童主体の取組へと変わっていった。

 また、放送委員会では「なかよしの木」に貼られたメッセージの中から、「これは」 と思うことをピックアップして、1の付く日の給食時間に放送する取組を始めた。図書委員会では、心が温かくなるような本を選書し、図書室に「あったか学校コーナー」を特設した。このようにして「あったか学校をつくる」という目標が児童主体の活動として浸透していきつつある。

(3) 人権コーナーの設置・情報の発信

 

(4) 地域との連携・交流の促進

ア  学校応援団

 地域の方々には、様々な特技や能力を生かして、各教科や総合的な学習の時間等の教育活動の支援やGTとして活躍していただいている。こうした学校ボランティアの方々を「学校応援団」として平成27年度に募集した。現在までに57名の保護者・地域の方々が参加してくださっており、3年に一度登録 状況を更新している。活動内容としては毎週月曜の本の読み聞かせ、野菜作りや稲作体験、地域探検など多様である。

イ  コミュニテイ・スクール

 本校では令和元年度から、学校運営協議会を開設し、コミュニテイ・スクールとなった。第1回目(7月16日)の会議では、委員から学校の教育目標等を承認するばかりでなく、子ども達のために学校運営協議会として主体的に何かできることを提案していきたいという積極的な意見が出された。第2回、第3回と子どもの実態把握や学校運営状況についての丁寧な協議が続けられている。来年度からは地域・学校協働本部事業もスタートし、本格的に地域と学校による協働の第二ステージが始まろうとしている。