学校生活

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5月28日(火)古い表彰状から教えられたこと

 運動会が終わって、優勝旗を高い所にある棚に片付けていた職員が古い表彰状の束を見つけました。かなりの枚数がありました。

「運動会の次はこれだよ!」とでも教えてくれているかのような発見でした。

厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、日本学校歯科医会が実施している「歯と口の健康週間」が6月4~10日にあります。

このことに関係する表彰状でした。

 

  

 保健関係の表彰状

 

昭和41年 熊本県 むし歯半減運動努力校表彰(以降、46年まで)

 

昭和47年 全日本 よい歯の学校表彰(以降、49年まで)

 

 表彰状本文に「むし歯半減運動」とあったので、どういう運動か調べてみたところ、財団法人 日本学校保健会のホームページに有った「日本学校保健会報第16号(昭和31年7月発行)」の2ページ目

https://www.gakkohoken.jp/files/kaiho/pdf/kaiho_016.pdf

に、「学童のむし歯罹患者の数は昭和27年ごろから急増している。しかも、その90%以上が未処置のまま放置され、学童の健康保持増進上憂うべき状況にある」ので、「日本学校保健会が日本学校歯科医会と主唱して『学童のむし歯半減運動』を強力に展開することとなった。」とありました。

  本校は、昭和31年4月に荒尾市長洲町小中学校組合立を解消して、長洲町立清里(きよさと)小学校として、荒尾市立清里(きよざと)小学校とは分離スタートしました。そのころの会報です。戦争が終わって高度成長期に入った頃でしょう。全国的にむし歯になる子ども達の急増と、そのほぼ全部が未処置のままだったことがわかります。

 本校が昭和41年に熊本県学校保健会と熊本県学校歯科医会から「むし歯半減運動努力校」として表彰されていることから、長洲町立としてスタートした当時から「学童のむし歯半減運動」に、養護教諭をはじめ、学校歯科医、児童、保護者、長洲町等が継続して努力されてきたのだろうと思います。昭和47年には日本学校歯科医会から「全日本よい歯の学校」として49年まで連続で表彰されています。

 令和5年度の本校のむし歯ありの児童数は11名(118名中)で、全国平均の約半分です。想像すると、表彰された後も歴代の養護教諭や学校歯科医から、児童や保護者にむし歯予防や治療が粘り強く呼びかける努力が続けられたのでしょう。今後は治療率をさらに上げるため、乳歯だからと言ってむし歯を放置するのはよくないことを周知していきたいと思います。明日からフッ化物洗口を毎週1回行い、6月には歯科衛生士さんによる各学年での「歯の健康教室」も予定しています。