6年生へ・・「ありがとう」(R5.3.23)

 これは、私の一番好きな言葉であり、この歳になるまでずっと大切にしてきた言葉です。卒業する6年生に、はなむけの言葉として贈りたいと思います。

「ありがとう」と言うほうは何気なくても、言われるほうは、とてもうれしいものです。また、「ありがとう」と伝えることで、自然と自分も笑顔になれますし 相手の笑顔も引き出せます。「ありがとう」は、まさに幸せを引き寄せる魔法の言葉なのです。

 ただ、素直に「ありがとう」と言える人は、案外少ないものです。親しい仲になればなるほど、してもらっていることが当たり前と感じるようになり、感謝の気持ちが薄れているのを感じます。

皆さんが、今日、こうして立派に小学校を卒業できるのは、決して自分一人の力だけではありません。ここまで成長できたのは、お父さんやお母さんをはじめ、家族、友達、先生など、いろいろな人に支えられてきたからです。そんな大切な人だからこそ、心をこめて「ありがとう」と言える人になってほしいのです。

 長い人生、皆さんは、これからも色々な人と出会い、そして、その方々に支えられながら成長していくことでしょう。どうかこの魔法の言葉「ありがとう」を大切にして、自分も周りの人もみんな幸せにする、そんな人生を送ってほしいと思います。

 明日は、いよいよ卒業式!思い出に残る最高の卒業式にします。天気もきっと応援してくれるでしょう!最後に、この学校でみんなと出会い、共に過ごした4年間は本当に楽しかった。たくさんの思い出を「ありがとう!」

 

授業づくりの基盤は学級づくり(R5.1.16)

 教育には不易と流行があると言われていますが、授業づくりにおいては、それを支える「学級づくり」が不易だと考えます。流行は、その時代のニーズに応じたものですから、今のコロナ禍においては、個別最適な学びを実現するICT活用等がそれにあたると思います。

 本校に赴任した3年前、喫緊の課題は、「不登校」「自尊感情の低下」「SNS等でのトラブル」でした。これらの実態から、「人間関係づくり」が不可欠だと考え、まずは、支持的風土のある学級づくりに専念しました。学級活動を中心に、子供たちが、学級の課題に自ら気づき、その改善策を話し合わせます。友だちの話を傾聴し、折り合いをつけながら合意形成を図るよう導きます。そして、みんなで決めたことを「まずはやってみる」。そして振り返り、改善して「またやってみる」。子供自らがPDCAを体験し、その過程を学ばせることを重視しました。さらに、その過程で、教師が意図的に子供の活躍の場を設定し、子供が自ら行動した場面を見逃さず、認め、ほめ、励まし続けてきました。

 この実践を続けて2年目となる頃、児童に変容が見られ始めます。心のアンケートでは「学校が楽しい」「授業がよく分かる」「自分に自信がある」と答える子供が増え、欠席総日数が激減し、最終的には不登校「0」の学校となりました。

 そして、本校4年目(令和4年度)、校内研でやっと授業づくりの工夫について語れるようになりました。今では学級力の高まりが、主体的・対話的で深い学びを生む原動力となっています。それを土台に、現在、ICTを活用した新しい学習方法を模索中です。子供たちは、タブレットを駆使し、教師とともに創り上げる新しい学びにわくわくしています。どの教室も、笑顔が絶えず、失敗しても間違っても、それを支える風土が築かれています。「授業づくりの基盤は、学級づくりにある」そのことを改めて確信できた瞬間でした。これからも、子供も教師も決して学びを止めることなく、一日一日を大切に過ごしていきたいと思っています。 

 

学力充実研究推進校研究発表会 校長あいさつ (R4.11.1)

  本日はお忙しい中、東北大学大学院教授 堀田龍也様、熊本県天草教育事務所指導課長 豊原康徳様をはじめ、多くのご来賓の皆様にご臨席いただきありがとうございます。また、ご来校いただきました先生方、ご参会いただき心より歓迎申し上げます。

  今、本校が目指す研究は、一言で言えば「授業改善」です。なぜ授業改善が必要か?それは、授業を通して、南小の子供たちに身に付けさせたい力があるからです。これから先、「どんな予測困難な時代が訪れても、自分なりに解決方法を考え、仲間と力を合わせ、何とか解決しようとする力」「失敗しても諦めず、修正しながら、夢に向かって何度も挑戦する力」それが、研究主題にある「能動的に学び続ける力」だと捉えています。学習指導要領でいうなら「学びに向かう力」です。

 この、本校が目指す「能動的に学び続ける力」を身に付けるためには、子供たち一人一人の学びが「主体的・対話的で深い学び」とならなければなりません。そのためには、これまでの授業をもう一度見直し、改善を加えて一歩前に進めなければならない、そう考え「授業改善」を目指すことにしました。

 「授業づくり」を進めるにあたって、昨年まで全職員で取り組んできたことがあります。それは、授業づくりの基盤としての「学級づくり」です。本校にはこれまで、不登校、SNSトラブル、規範意識の低下等に課題がありました。そこで、まずは学級活動を中心に、支持的風土のある温かい学級づくりに取り組み、それを土台に「学び合う集団」を目指していくことにしました。

 取組を初めて2年が過ぎた頃、児童に変容がみられるようになりました。心のアンケートでは「学校が楽しい」「授業がよく分かる」と応える児童が増え、現在も「不登校0の学校」となっています。今朝の6年3組の合唱する姿でも、その一端をお見せできたのではないかと思います。

  そして今年度から、新たに「ICT活用」を研究内容に加え、「主体的・対話的で深い学びの実現」に向け、PDCAサイクルによる授業改善に取り組み始めました。さらに本研究では、教師がPDCAで授業改善を目指すように、児童自らも単元の始めに「実現したい学びの姿」を教師と共有し、問題解決の過程で「まずは一人で学び、そして、友達と学び合うことでさらに学びを深め、最後に「振り返り」を行う。特に「振り返り」では、「何が分かったか」だけではなく「どのようにして分かったのか」の視点をもたせ、友達の考えのよさや自分の成長に触れながら、その日の自分の学びを自覚させる。言わばD、C、Aを繰り返すことで「学び方」の更新が図れるよう学習過程を工夫しました。

 ICTはあくまでも「学び方」の一つの手段です。子供たちの学びが、主体的、対話的で深い学びとなる過程で「学び方」を身に付けていくためには「ICTをいかに活用し、どのように学ばせるのか」逆に、「ICT活用がこの学習場面で本当に必要なのか」など、活用のねらいを明確にした授業づくりに留意しながら、実践を積み重ねているところです。

 さて、本日は、4学級で授業を公開しました。児童の姿、そして、教師の姿はいかがだったでしょうか。今日まで、授業者の4人を、学年主任を中心に全職員でサポートしてきました。研究主任は、20代で今年初めての経験です。実践は、試行錯誤の連続でしたが、「まずは、みんなでやってみて、振り返り、そして、またやってみる」を合い言葉に研究を進めてきました。私どもの研究は始まったばかりです。今日の公開研も、成果発表というよりは、新しい提案として位置づけています。この提案は、次年度以降もPDCAを図りながら研究を深化していくつもりです。先ほどの分科会では、ご参会の先生方から、たくさんのご意見、ご感想をいただきました。この後の堀田先生のご講話でも、たくさんの学びがあると思います。今日一日、たくさんの先生方から教えていただいたことを、今後の実践に生かしていきたいと思います。

 最後になりましたが,本校の研究推進に当たり,今年度3回もご来校いただき直接ご指導いただきました堀田先生、並びに最後までご支援を賜りました天草市教育委員会の皆様に心からお礼申し上げ挨拶といたします。

 

夏休み登校日    校長の話 (令和4年8月22日)

 夏休みもいよいよ残り1週間となりました。みんな元気にしてましたか。

 この夏休み中、交通事故が1件起こりました。新型コロナの影響を心配するときもありましたが、今は少しずつ収まってきています。それ以外は、特に問題もなく、みんな元気に過ごしていると感じています。

 これまでの夏休みは、どうでしたか。スポーツをしたり、旅行したり、早めに宿題を終わらせた人もいるかもしれません。絵をかいたり読書したりして作品展に応募する人もいるでしょう。また、家のお手伝いをしたり、親戚の人や家族で食事したりして、楽しい思い出がたくさんできたことだと思います。

 休み中の暮らし方については、1点だけ、「これだけは守ってほしい」というお願いをしましたが覚えていますか。それは、みんなが大好きなゲームのことです。夏休み中は、ゲームの使い方について、家庭でルールを決めて、それを守って楽しく遊べましたか。ひょっとしたら、ゲームのし過ぎで、寝るのが遅くなっている人はいませんか。これまでの生活が「遅寝、遅起き」になってしまっている人は、朝、学校に来る時、起きるのがきつかったと思います。

 今日の登校日をよい機会として、この1週間で生活リズムを取り戻してほしいと思います。宿題がまだ、終わっていない人もいるかと思いますが、まだ大丈夫です。そんな人は、担任の先生に相談して、この1週間で家庭学習の計画を見直してほしいと思います。

 最後に、今日はみんなに給食が準備されています。この夏休みに新しい本渡給食センターが完成しました。それで、2学期からスムーズに給食が始められるよう、今日はその練習を行うという意味もあります。食器も新しくなりました。先生方の指示に従って安全に食べてほしいと思います。今日も、無言給食でお願います。これで、校長の話を終わります。 

 

1学期終業式 校長講話  (令和4年7月20日)

    今日で1学期が終わります。新型コロナウイルスの影響で、今回も放送による終業式となりましたが、こうして無事に、みんな揃って1学期を終えることに感謝をしたいと思います。ただ、新型コロナウイルスは、今もなお、感染力を高めながら私たちに近づいてきています。明日からの夏休みも、気を緩めず、マスクの着用や手洗い、消毒など、対策をしっかりとってほしいと思います。

  さて、私は4月の始業式で皆さんに「将来の夢は何ですか」と聞きました。そして、その夢に向かって、この1学期、頑張っていくことを決めてほしいとお願いしました。そして、1学期の目標を立ててもらいました。

   皆さんの1学期の目標は、何でしたか。例えば、生活面では『あいさつを頑張る。忘れものをしない。友達と仲良くする。」などの目標を立てた人が、たくさんいました。学習面なら「漢字・計算大会で100点をとる。発表を頑張る。本をたくさん読む」などです。この4月に立てた目標は、達成することができましたか?

  目標を立てるのが4月なら、その目標が達成できたかどうかの「振り返り」をするのが、この7月です。わたしは、この「振り返り」をすることがとても大事だと思っています。「振り返り」とは、自分が決めた目標に向かって、どんなことを頑張ったのか、そして、できるようになったこと、反対に上手くいかなかったこと、それを思い出して整理することです。

 今日はこの後、皆さん一人一人に、「通知表」が渡されます。その「通知表」をよく見ると「振り返り」ができます。「◎」が付いているは、自分のいいところです。さらに、伸ばしてください。「△」がある人は、そこが、これから頑張るところです。夏休みや2学期の目標にするのもいいと思います。「〇」だった人も、よく頑張りました。〇は、いろいろなことができるようになった証です。これまでの学びを基礎に、さらに◎を目指していってください。また、通知表には、担任の先生からの言葉として、「できるようになったこと」「あなたのよいところ」がたくさん書かれています。ぜひ、家に帰ったら、お家の人と一緒に読んでほしいです。きっと、ほめてもらえると思います。

 さて、明日から楽しい夏休みですね。休み中の暮らし方については、この後2人の先生から話をしてもらいます。私からは、1点だけ、これだけはというお願いをします。それは、みんなが大好きなゲームのことです。夏休み中、ゲームをやり過ぎない、そして、インターネットを使って悪い遊びをしない。(人を傷つけることをしない。)このことは、絶対に守ってください。

 心のアンケートによると、ゲーム機、タブレットを持っている人は、南小にのべ350人程度います。その中で、夜10時を過ぎてもゲームをしている人が、100人以上います。目が悪くなっている人も増えてきています。チャットと言ってゲーム中、対戦相手と会話が出来るものもあります。そこで使う言葉がとても悪く、いやな思いや傷つく人もいるようです。「ゲームを禁止する」とは言いません。楽しいからやってもいいと思います。ただし、お家でゲームの使い方について、ルールを決めて、それを守って楽しく遊んでほしいのです。ゲームだけの毎日では、せっかくの夏休みが、もったいないです。スポーツをしたり、旅行したり、早めに宿題をしたりするのもいいですね。絵をかいたり読書したり、家のお手伝いをしたり、家族みんなで食事したりして、一日一日を大切にしながら、楽しい夏休みを過ごしてほしいと思います。

 それでは、8月22日の登校日に、全員元気な姿で、また会えるのを楽しみにしています!

 

天草市子ども民生委員委嘱状交付式での校長の話(5月26日) 

 本日は、このような式を行っていただき、ありがとうございます。この式を通して、本校の4年生の子どもたちが「子ども民生委員」として、自覚することができたと思います。
 さて、南っ子の皆さん、今の気持ちはいかがですか。先ほど、まひろさんに続けて、みんなで朗読した「子ども民生委員信条」、また、むうとさんの挨拶の中にもあった、
「おじいちゃん、おばあちゃん、友達に愛情をもって接します。そして、地域のみなさんを笑顔にしていきます。」
この気持ちをこれからずっと大切にしてほしいと思います。
 ところで皆さんは、現在の本渡南地区の人口を知っていますか。約8300人です。ここにいる62人もこの中に含まれています。では、そのうち、65歳以上のお年寄りの方は何人いらっしゃると思いますか。答えはなんと約2800人です。割合にして約33%、本渡南地区の人の3人に1人がお年寄りということになります。
 この方々が、これまで何十年もかけて、この町を支えてきてくださいました。特に、みんなのことは、町の宝だと思って大切に見守ってくださっています。この方々のお陰で本渡南地区の今があるのです。だったら、今度は、みんなが感謝の気持ちをもって、地域のおじいちゃん、おばあちゃん方に恩返しをする番だと思うのです。何も難しいこと・大変なことをしてほしいのでは、ありません。これまで、本渡南小でやってきたこと、「地域の人へのあいさつ運動」「地域の行事への参加」総合の時間での活動などを、工夫して行動すればいいのです。
 私は、これまで、みんなに「気づき、考え、行動する」子どもに なってほしいとお願いしてきました。みんなが地域の中で、いろいろなことに気づき、その気づきから何をすればよいのかを考え、そして行動にうつすこと、それが、「子ども民生委員」の活動だと思います。
 さっそく、「子ども民生委員」として今日の帰り道からできること、何かありませんか?そうですね。元気のよいあいさつをしてみてください。みなさんの「感謝の心」そして「ふるさとを愛する心」を忘れず、これから頑張ってくれることを期待しています。
 最後になりますが、この活動を委嘱していただきました、本渡圏域地域福祉推進委員会 益田委員長様、並びに、本渡南地区の民生児童委員協議会の皆様には、このようなチャンスを与えていただき、ありがとうございます。まずは、子供民生委員として、とにかくやってみます。やってみて、振り返りをして、そして考えて、またやってみます。どうか、これからもご指導・ご支援を賜りますようお願いいたしまして、私の挨拶とさせていただきます。
 令和四年五月二十六日
  天草市立本渡南小学校 校長 兼田恭宏

 

令和4年度は、「夢や目標に向かって自ら動く南っ子」を育てます!
 
入学式で新入生75名を迎え、児童数440名、全職員44名で、令和4年度がスタートしました。
 今年度の学教育目標は「夢や目標に向かって、自ら動く南っ子の育成」です。合い言葉を「かしわば五心を働かせ、気づき・考え・行動する」としました。
 子供たちが、それぞれに持っている夢の実現に向けて、何をすればいいのかを自分なりに考え、そして、行動にうつす、そんな南っ子になってほしいという思いからです。また、学校生活の中で様々な課題に気づき、その解決や改善を図るために他者と協力し、行動していく力を身に付けてほしいという願いもあります。
 ただ、様々な課題に気づくためには、「豊かな心」が育ってなければなりません。私は、始業式の中で子供たちに、これまで培ってきた「かしわば五心」をしっかり働かせて行動するよう話をしました。
 いよいよ5月に入りました。しばらくは「学級づくり」「揃える取組」に力を入れます。特に、学級づくりでは子供同士の人間関係づくり、教師と子供たちの信頼関係づくりを意識し、支持的風土のある学級づくりを進めます。学校全体では、あいさつ運動、学習の約束づくり、靴やスリッパ並べ等に取り組み、できるようになるまで徹底します。私は、この「学級づくり」と「揃える取組」が、すべての教育活動の基盤だと考えています。
 そのためには、家庭や地域の皆様のご理解とご協力が必要です。どうぞ一年間よろしくお願いいたします。
  本渡南小学校 校長 兼田恭宏

 

 「夢って何で必要なの?」(4月22日)

 今年度の学校教育目標は、「夢や目標に向かって、自ら動く南っ子の育成」です。その目標を受けて、ある学級通信に次のようなメッセージが掲載されていましたので、紹介します。

 先日、子供たちに「将来の夢」についての宿題を出しました。クラスの約9割の子供が将来の夢を持っており、とても驚き、感心しました。また、将来の夢だけではなく、小学校卒業・中学校卒業時の自分がどうなっていたいか目標も書いてもらいました。誰一人、書かない子はおらず、全員がそれぞれ「こういう姿で卒業をしたい」という目標を持っていました。
 夢を持つことのよさや大切さは、たくさんあると思います。まだ20数年しか生きていませんが、私なりに夢を持つことのよさは「自分のやるべきことがわかる」ということだと感じています。私自身、教師になるという夢を決めたのが、周りよりも遅かったため、勉強のスタートが遅れてしまいました。「もっと自分の将来のために考える時間を作ればよかった」「夢をたくさん持っていたらどんな人生を送っていたのか」など、社会人になる前の私は何度も悩み、後悔することがありました。
 今年度の南小の学校教育目標に、「夢や目標に向かって」という言葉が入っています。子供たちに私と同じような思いをしてほしくありません。小学校を卒業したら、将来のために選択することがとても増えるからこそ、この一年は子供たちに自分の夢についてたくさん考える時間を与える一年にしたいと思っています。そして、それぞれの夢に向かって、努力していく子供たちを育てていきたいと思います。中には、自分の夢を言うことは恥ずかしいと思う子供たちもいるので、本人の意思を尊重しつつ、サポートしていきます。

 担任が、自分のこれまでの経験に触れながら、夢をもつことの大切さを子供たちに伝えてくれています。夢について、子供と語り、その夢の実現に向けて、これからどう生きていけばよいかを考え、共有することは意味のあることだと思います。子供たちが、先生たちに支えてもらいながら、夢や目標に向かって頑張る姿を、この一年間、期待していきたいと思います。

 

1学期始業式 校長講話 「気づき、考え、行動する!」 (令和4年4月8日)

 今日から令和4年度が始まりました。新型コロナウイルスの影響で、この1学期も放送による始業式となりましたが、こうして無事に、みんな揃って1学期がスタートできたことに感謝をしたいと思います。ただ、新型コロナウイルスは、今もなお、形を変えながら、私たちに近づこうとしています。南小でも引き続き、マスクの着用や手洗い消毒など、しっかり対策をとっていきます。

 さて、新しい学年になり、みなさんも、今は、やるぞという気持ちでいっぱいだと思います。この学年では、「こんなことをしたい」「こうなりたい」と思っていることでしょう。例えば、『あいさつを頑張る。テストで100点とる。読書を頑張る。発表を頑張る。忘れものをしない。友達と仲良くする。ボランティア活動を頑張る。部活では、金賞をとり九州大会にでる。サッカーやバスケットボールで優勝を目指す。』等々です。どうか、この後、新しい担任の先生とこの1年間でどんなことができるようになりたいか、そして、それに向けて1学期の目標を何にするか、決めてほしいと思います。

 1学期のスタートにあたり、私から1つだけお願いがあります。それは、この1年間、「いろんな問題(こと、もの、人)に気づき、自分ならどうするか考え、そして、行動する子ども」になってほしいと思っています。5.6年生には、「さらに、その行動を続ける努力」をしてほしいと思います。合い言葉は「気づき、考え、行動する」です。
 「気づく」とは、生活が学習の中で「あれ?」「どうして?」「すごい!」と思うことです。例えば、テレビのニュースで、新型コロナの感染が、今もなお収まらないことを知ったとします。「不安だなあ。」「うつらないためには、どうしたらいいのかな。」これが、気づきです。そしたら、「マスクをして学校に行かなければ」「手洗いをしっかりやらなければ」それが、「考え」です。
 例えばもう一つ、夜、家でゲームに夢中になっていたとします。「やばい、もう10時だ。」「もう寝る時間だ。」「目が疲れた。」「朝、起きるのがきついな。」これが気付きです。そしたら、「明日は、学校だからもう寝た方がよい」「目が悪くならないようゲームする時間をへらそう」、これが、よくするための自分の「考え」です。ただ、難しいのは、その後です。せっかく「よい考え」をもったのに、それを行動にうつせないのは、何もしていないのと同じです。

 これから、みんながそれぞれに決めた目標に向かって、「考えたこと」「自分で決めたこと」、それを行動にうつすことができる人になってほしいと思います。昨年度は、考えることを「判断する」と言ってましたが、1.2年生にも、よく分かるように変えました。「気づき、考え、行動する」これを今年度の学校目標にしたいと思います。先生たちも「気づき、考え、行動する先生」を目指します。みんなで一緒に頑張っていきましょう。これでお話を終わります。

 

  令和3年度 卒業式 校長式辞

 校庭の桜も会場を彩るサクラソウもいよいよ満開を迎え、春の訪れを感じる今日のよき日に、PTA会長 大塚貴洋様をはじめ、保護者の皆様をお迎えし、本渡南小学校卒業証書授与式を挙行できますことに、心から感謝申し上げます。

 九十八名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
 今、皆さんに手渡した卒業証書には、小学校六年間で学んだ全てが刻みこまれています。どうぞ大切にしてください。

 早いもので、私が皆さんと出会って三年が経ちました。振り返ると、この二年間は、コロナ禍で予期せぬ出来事が次々に起こる大変な時期でした。それでも皆さんは、どんな状況にあっても、ピンチをチャンスにかえながら、この南小をしっかりリードしてくれました。

 そんな皆さんの姿を下級生や先生たちがこんな風に教えてくれました。
・一年生が早く学校に慣れるよう、毎朝、一緒に登校し、お世話をしてくれたこと
・困っている人を見かけたら、相手を先に自分のことは後回しにしていたこと
・花のお世話やボランティアなど、学校をきれいにするため、自ら動いていたこと
・委員会活動では、新しく何ができるかを考え、実行していたこと
・掃除中は、人が見ていないところでも、決して手を抜かず、全力で働いていたこと
・授業中は、相手の話をしっかり聴き、自分の考えをそれに重ね、共に学びを深めていたこと
 まだまだあります。
・運動会や学級合唱では、みんなの思いを一つに見事なパフォーマンスで、見ている人に感動を与えてくれたこと
・吹奏楽部は、活動が制限される中、短い時間で効率よく練習し、コンクールで見事、金賞に輝いたことなどなど

 これらが、皆さんの姿であり、よさなのです。「かしわば五心」を働かせ、よいと思ったことを自らの行動で示してくれました。底抜けに明るく、どんな厳しい状況にあっても、みんなで支え合い、目標に向かって挑戦する姿、下級生には、その姿がまぶしくてかっこいい存在でした。常に学校のリーダーとして、みんなを支え、「気づき、判断、行動する」姿は、私たち南小の誇りです。

 さあ、いよいよ、この南小を巣立つ時がきました。門出に当たり、最後に皆さんに、伝えたいことがあります。それは、一人一人が持ってる「夢」についての話です。私は、先日皆さんから「将来の夢」を教えてもらいました。それぞれに自分らしい、自分のよさが発揮できる素敵な夢だなあと感心しました。ぜひ、その夢を達成してほしいと思っています。

 皆さんは、体操の内村航平選手を知っていますか。オリンピックに4度も出場し2大会連続で金メダル、世界選手権を合わせると個人総合8連覇の偉業を成し遂げた人です。彼の子供の頃の夢は、もちろんオリンピックで金メダルを取ることでした。なぜ、彼は、何度も世界チャンピオンになれたのでしょうか。金メダルをとった後のインタビューで、「世界一になるために何が必要か?」と問われたときに彼は、なんと答えたと思いますか。
「世界一の練習をしたものが世界一になる。僕は決して天才ではなく、人一倍の努力でここまでこれたと思っています。」と答えたのです。失敗してもけがをしても諦めず、世界中の誰よりも多く「練習を続けた」からこその結果なのです。

 夢は誰もが持つことができます。しかし、夢に向かって努力しても報われなかったり、途中で大きな壁にぶつかったりと、夢を叶えることは難しいことです。
 では、どうすれば夢は叶うのでしょうか。内村選手の言葉を借りれば「世界一の練習」、つまり、「続ける力」が必要なのです。「夢への思い」だけに止まらず「行動にうつすこと」そしてそれを「続けること」が夢の実現への道だと思うのです。どうか、夢に向かって努力を続ける人になってください。
 「夢は見るものではなく、叶えるもの」、自分の人生は自分次第です。この6年間で「耐える心」や「律する心」など、かしわば五心を大切にしてきた皆さんなら、必ず夢を叶えることができると信じています。

 保護者の皆様、お子様のご卒業を心からお祝い申し上げます。今年度も、この卒業式をはじめ、様々な行事が例年にない形となりましたが、「子供の命と安全」を最優先に、今日まで取り組んで参りました。至らない点もあったかと思いますが、最後まで学校を支えていただき、心より感謝申し上げます。
 この一年間、私たち職員は、子供たちのよさを最大限に伸ばし、中学校という次のステップを見据えて育ててきたつもりです。どうか、中学校でも、夢の実現へ向け、確かな三年間となるよう、これからもずっと、見守り支えてあげてください。

 結びに、九十八名の卒業生の皆さんの中学校でのさらなる活躍を期待して、式辞といたします。

  令和四年三月二十四日
   天草市立本渡南小学校 校長 兼田恭宏

 

鼓笛引継ぎ(オーディション)で見た子供たちの成長!


   学級通信の中に、担任からのとても心温まるメッセージを見付けましたので紹介します。

(第一話)鼓笛オーディションを目前にして
    コロナの影響で、例年に比べて、全体で集まって練習する時間がとれない中で、子供たちはオーディションまで隙間時間を見つけて練習していました。オーディションの期日まで、十分な時間がとれない中でも、何度も動画を見たり、動きを確認したりするなど、限られた時間の中で自分にできる努力をしていた子がたくさんいました。
 渡辺和子さんという方が書かれた、「置かれた場所で咲きなさい」という本があります。この本には「今、自分のいる状況・環境で、できる限りのことを精一杯しよう」というメッセージが込められています。鼓笛のパートの人数は決まっており、第一希望になれない人がほとんどです。しかし、第一希望になれなかった人こそ、人間的に成長するチャンスです。決まったパートで何ができるか考え、努力できる人こそ、得るものは大きくなるでしょう。オーディションの後が、力の見せ所だと思います。これからが勝負です。
 鼓笛引き継ぎ式そのものも、今のこのような状況なので、どのような形になるのかまだ検討中です。しかし、鼓笛引き継ぎ式に向けて、自分の与えられた役割を果たしていくことは、成長につながるはずです。成長できるチャンスをものにできるよう、私も子供たちを見守り、かかわっていきます。

(第二話)鼓笛オーディション結果発表の後
    子供たちの反応は様々でしたが、心に残ったある子の反応を紹介します。その子は、オーディションに漏れてしまいました。例年と比べて練習時間が限られていましたが、総合での練習も一生懸命取り組み、休み時間も練習していたようでした。家でも練習を頑張っていたことでしょう。結果発表後、数分涙を流し、声を押し殺した様子で悔しがっていました。様子をうかがっていたのですが、やはり周りの友達も心配して声をかけてくれていました。優しいですね。しかし私は、その後が特に印象的でした。泣いていたその子が、「よしっ!」と小さくつぶやいて、切り替えていました。その子の涙を私は初めて見たので、どんな声をかけようか、どんな言葉で励まそうかと、頭をめぐらしていましたが、杞憂でした。私が思うより、子供たちはずっと心が強くて、自ら立ち直る力をつけているのだと、改めて実感しました。心がじんわりしました。

(校長コメント)
    選ばれなかった時は、さぞかし辛かったことでしょう。でも、自分の心に折り合いをつけて再び、前を向いてがんばろうとする姿に、この子の心の成長を強く感じました。この経験は、必ずや次につながると確信しました。また、そのことを、しっかり受け止め、寄り添っていてくれる先生に「ありがとう」と言いたいです。

 

 

令和2・3年度

天草市教育委員会指定「学力充実」研究指定校

「能動的に学び続ける力」を身に付けるための実践的研究 New!!
                  
1、はじめに
 昨年度は、新型コロナの影響で、臨時休業からのスタートであった。一方で、小学校では、新学習指導要領が全面実施され、本県において「熊本の学び」元年の年でもあった。このような状況から、本校では、「熊本の学び推進プラン」を拠り所に、まずは、基本方針にもある「家庭との連携・学習習慣形成」を重点努力事項に掲げ、子供一人一人の学力保障に取り組んできた。

2、主題設定の理由
 今年度、本校の目指す子供像に「よく聴き伝え合う子供」「気づき行動する子供」を掲げ、様々な生活場面で「課題に気づき、他と意見交流しながら解決していく力」の育成を目指している。また、県学調の結果をみると、「自分によいところがあるか」の項目に課題があり、教育の基盤である支持的風土のある学級づくりや児童の自己肯定感を高める取組の必要性を感じている。そこで、推進プランの基本方針にある「子供が問いを発し、課題に主体的に立ち向かい、学びを深める授業改善の推進」を研究の軸とし、学級経営の充実を図りながら、子供が「能動的に学び続ける力」を身に付けるための研究を進めていくことにした。

3、研究の実際
 取組1「学級力の向上」
 「学級力」、この定義づけは、早稲田大学の田中博之教授の著書「学級力向上プロジェクト」を参考にした。本校が目指す学級とは、「ルールが守られ、目標に向かって高め合う、笑顔溢れる学級」のことである。いくら教師が、しっかり準備をし、授業の中で「学び合いの場」を設定したとしても、間違った意見を言ったり、失敗したりした時に、それを支え、助け合うことのできる人間関係が育ってないと、真の学び合いは成立しない。「学級力が高まってこそ、主体的・対話的で深い学びを生むことができる。」これを合言葉に、年度当初から学校総体で取り組んでいる。
 取組2「主体的・対話的で深い学びを生む授業づくり」
 新学習指導要領に示される「単元のまとまりを見通した学習構想」を常に意識し、単元のゴールの姿や本時のめあてにつながるバックワードデザインによる授業づくりに取り組んでいる。研究授業では、授業づくりのポイントとして次の四つを掲げ、授業後の研修で成果と課題を確認しながら、学校化を図ってきた。

①子供の『わくわく』が連続し、『学びを生かそうとする』単元構成の工夫
②子供の『なぜ』『おそらく』が生まれる導入の工夫
③子供の『やってみよう』『なるほど』『きっと』が生まれる展開の工夫
④子供の『分かった』『できた』『もっとやってみよう』が生まれる終末の工夫

 主語はすべて「子供」である。学習内容や教師の単元構想に応じて授業づくりを工夫する。全職員で「やってみて、振り返り、またやってみる」という姿勢を貫いている。

4、成果と課題
 過去二年間の県学調では、国・算ともに良好な結果となった。また、質問紙調査でも、全学級で「学級の絆」「教師の支え」の項目が、県平均を大きく上回った。学級力の向上は、学習面のみならず、生徒指導上の課題改善にもつながっている。昨年度まで不登校・不登校傾向だった児童が、担任教師や友だちに支えられ、今年度、全員が元気に登校できている。
 研究を進めるにあたって、自分自身、心に留めてきたことは、「教師がどれだけ頑張ったか」ではなく、「子供がどう変わったか」である。研究の成果を児童の姿で評価し、よい取組は継続し、改善が必要な取組は、スクラップ&ビルドで進めている。今後も、常に研究の見直しを図りながら深化していく校内研究にしていきたい。

5、おわりに
 本校はこれまで二十年連続で市・県・文科省指定の研究発表会を実施し、研究の成果を天草管内外に発信してきた。校内には、授業を見てもらうことで、成長しようとする教師も多い。研究とは、本来、児童の変容を求めて行うものだが、同時に職員の活性化を求めて行うものでもあると考える。職員の活性化が学校全体の活性化に繋がり、それが求める児童の姿となってあらわれるものであると信じている。

      天草市立本渡南小学校長 兼田恭宏

 

放送集会での校長の話(6月11日)

 南っ子のみなさん、おはようございます。今日は、皆さんに標準服の着方(変更)についてのお話をします。

 4月に衣替えについて「お知らせ」を出していましたが、標準服の着方について、変更することにしました。(手元にあるプリントを見てください。)標準服については、これからは、男子・女子関係なく、ズボン、スカートのどちらを選んで着てもよいことにしました。例えば、女子がズボンをはいて登校してもよいということです。ただ、服を選ぶときは、お家の人とよく相談して決めてほしいと思います。

 人には、それぞれ服の好みや目的に応じて服を選ぶ自由があります。スカートよりもズボンが好きな人もいますし、その方が、自分らしいと感じる人もいます。生活の仕方によっては、ズボンの方が動きやすいので、スカートをやめて、ズボンを選ぶ時もあると思います。大人の人を見ても、ズボンをはく人は、大勢います。

 この服装の変更については、来週の14日、月曜日から始めます。そんな人を見かけたら、「自分でしっかり選んで、自分にあった服を着ているんだな」と思って、あたたかい目で見てほしいと思います。

 私の好きな言葉に「みんな違ってみんないい。」があります。そう思える南っ子になってほしいと思っています。

【保護者の皆様へ】
①「個性の尊重」「価値観の多様性」「機能性」などを踏まえて、お子様と話をしていただきたいと思います。
②人には、それぞれに違いがあり、その違いについては、尊重し受け止めてあげることが大事である話もお願いします。
③今後、「冷やかし」や「いじめ」につながることも心配されます。学校では、未然防止の視点から、人権尊重の取組をしっかりやっていきます。

 

これからの時代に求められる力!! 

令和の時代に入ってからは「新型コロナウイルスの感染拡大」や「50年に1度の大雨」など、これまで経験したことのない出来事が次々に起こっています。その影響から、学校では、学習活動の制限、学校行事の見直し等を余儀なくされ、大変な時期を過ごています。
 私たちに押し寄せるこれらの苦難は、初めて経験することばかりで、その解決に向かっては試行錯誤の連続です。これまでの経験知に基づく判断だけでは行動を誤ることさえあります。
 この経験から感じたことは、これからの時代を生き抜くために必要な力、それは、「常に、正しい情報を収集しながら、危機管理意識を高く持って、迅速な判断のもと正しく行動することが求められる」ということです。
 予測困難な状況の中で、答えがなかなか見つからない課題に対しても、正面から向き合い、みんなで協力し、最適解を見いだしながら解決していく力、正に、「生き抜く力」を子供たちに、いかに身に付けさせていくか、そして、その力は、同時に私たち大人にも求められていると強く感じでいる今です。

 

令和3年度のスタートにあたり、南っ子へ伝えたいこと!!

 令和3年度の学校教育目標は、「かしわば五心を働かせ、気づき、判断、行動する南っ子の育成」としました。これからの一年間、南っ子の皆さんには、この目標を、合い言葉のように意識して生活してほしいと思っています。特に、「行動にうつすこと」を期待しています。
 ここで、南っ子の皆さんに伝えたい詩があります。
「心」は、だれにも見えないけれど、「心遣い」は見える。
「思い」は、見えないけれど「思いやり」は、だれにでも見える。
その気持ちをカタチに。
 この言葉は、十年前に発生した東日本大震災の時にテレビのCMとして流されたもので、詩人、宮澤章二さんが作られた詩の一部です。
 この言葉と、そこにでてくる映像では、ある高校生が満員電車の中で妊婦さんを見かけ、その妊婦さんに席を譲る女性の姿を見て、心の中で「自分が譲ればよかった」と後悔する場面が映ります。その後、今度は、街で階段を登るお年寄りを見かけ、一瞬迷った後に、そのおばあちゃんの手をひく高校生の姿がありました。
 そうです。「あたたかい心」も、「やさしい思い」も、行動することによってはじめて相手に伝わるのです。
 先日も、校内でこんな出来事がありました。私が、朝の交通指導で学校の近くの交差点に立っていると、そこを通り過ぎようとした、高学年の女子が、「いつもありがとうございます」と声をかけてくれました。きっと、南っ子の交通安全を願って取り組んでいる私に、感謝の心を伝えてくれたのだと思いました。その時は、本当に嬉しかった。
 たった一言の言葉かけで「心遣い」は見えるのです。「そっと手を貸す」「ありがとうと声をかける」「ニッコリと微笑む」、どれも小さな行動ですが、それが気持ちをカタチにかえることなのです。
 皆さんは、この南小で、「かしわば五心」を育んでいます。どうか培ってきたその「心」を、「行動」にうつすことができる人になってください。そうすれば、きっと、周りの人たちを笑顔にし、幸せにしていくことでしょう。
 先生たちも取り組みます。みんなで「気づき、判断、行動できる」人になれるよう、頑張っていきましょう!!

 

気づき、判断、行動する南っ子を育てます!  New!

 入学式で新入生84名を迎え、児童数465名、全職員43名で、令和3年度がスタートしました。今年度の学校教育目標を「かしわば五心を働かせ、気づき・判断・行動する南っ子の育成」としました。
 子供たちが、学校生活の中で様々な課題に気づき、その解決や改善を図るためにはどうしたらよいかを自分なりに判断し、行動にうつす、そんな南っ子になってほしいという思いからです。ただ、様々な課題に気づくためには、豊かな心が育ってなければなりません。私は、始業式の中で子供たちに、これまで培ってきた「かしわば五心」をしっかり働かせて行動するよう話をしました。
 さて、今年度も一ヶ月が過ぎましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響は、今もなお、続いています。学校では、全員マスクの着用、手洗いの励行、アルコール消毒など、感染拡大防止の取組を徹底していきます。ご家庭におかれましても、朝からの検温、健康観察カードの提出等の協力をお願いします。
 このことは、子供たちの命を守る行動であるとともに、まわりの人の命を大切にする行動でもあります。今後も、保護者・地域の皆様と一体となってこの困難を乗り越えていく覚悟です。一年間、どうぞよろしくお願いします。

 

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